発酵生活を9年間続けて「やめたこと」7選|頑張らない方が続く発酵美習慣

「発酵って、毎日続けるのが大変そう。」

料理教室で初めてお会いする方から、よくこんな言葉を聞きます。

確かに、私も9年前に発酵を学び始めた頃はそうでした。

毎日甘酒を作らなきゃ。

塩麹がなくなったらすぐ仕込まなきゃ。

新しい〇〇麹も作ってみたい。

無添加だから全部手作りしなきゃ。

気づけば、「健康のため」に始めた発酵生活が、「やらなきゃいけないこと」になっていたのです。

でも、9年間発酵と向き合ってきた今、思うことがあります。

発酵生活が続いた理由は、新しく始めたことよりも「やめたこと」が多かったから。

今回は、私が9年間続ける中で手放したことをご紹介します。

もし今、「発酵を頑張りすぎて疲れている」と感じている方がいたら、少し肩の力を抜くきっかけになれば嬉しいです。


① こまめに少量ずつ仕込むことをやめた

発酵を始めた頃は、甘酒も塩麹も醤油麹も、なくなりそうになるたびに少量ずつ作っていました。

「いつも新鮮なものを使いたい。」

そう思っていたからです。

でも実際は、麹を計量して、容器を消毒して、毎回仕込むのは意外と手間がかかります。

忙しい日が続くと、「今日は作る時間がない…」となり、そのまま発酵食品を使わない日が増えてしまうこともありました。

そこで思い切って考え方を変えました。

今では、甘酒なら2〜3L、塩麹や醤油麹もまとめて仕込みます。

そして使う分だけ冷蔵保存し、残りは冷凍保存。

冷凍しても低温では酵素の働きがゆるやかになるため、品質を保ちながら保存しやすく、必要な時に取り出して使えます。

「まとめて作る。」

たったこれだけで、毎日の発酵生活はぐっと続けやすくなりました。


② 「〇〇麹」を増やし続けることをやめた

発酵ブームになると、

・玉ねぎ麹
・にんにく麹
・トマト麹
・中華麹
・カレー麹

など、たくさんのアレンジ麹が紹介されています。

私も気になって、いろいろ作ってきました。

もちろん、どれも美味しいです。

でも冷蔵庫を開けるたびに、

「これ、いつ作ったっけ?」

「まだ残ってる…。」

そんな状態になることも少なくありませんでした。

結局、一番よく使っていたのは、

・塩麹
・醤油麹
・甘酒
・味噌

この定番の発酵食品だったのです。

だから今は、「新しいものを増やす」よりも、「基本を使いこなす」ことを大切にしています。

塩麹だけでも、下味、炒め物、スープ、ドレッシングまで幅広く使えます。

基本の調味料を上手に使いこなす方が、毎日の料理はずっとラクになります。


③ 毎食発酵食品を食べようとすることをやめた

以前は、「朝・昼・晩、毎食発酵食品を食べなきゃ」と思っていました。

でも、外食の日もあれば、旅行の日もあります。

忙しくてコンビニで済ませる日だってあります。

そんな日があるたびに、「今日は発酵食品を食べられなかった…」と少し罪悪感を感じていました。

でも、発酵生活は短距離走ではありません。

何年、何十年と続けていくものです。

だから私は、「毎日100点」を目指すのをやめました。

味噌汁だけの日があってもいい。

塩麹を使った一品だけの日があってもいい。

一週間、一か月という長い目で見て整っていれば、それで十分だと思っています。


④ 完璧な手作りを目指すことをやめた

私は手作りが大好きです。

味噌も、甘酒も、塩麹も、自分で作る楽しさを知っています。

でも、「全部手作りじゃないと意味がない」と思っていた頃は、正直しんどい時もありました。

子どもが体調を崩したり、仕事が忙しかったりすると、思うように仕込めません。

そんな時は、市販のシンプルな原材料の味噌や醤油を使うこともあります。

全部を完璧にするより、無理なく続けること。

その方が、結果的に長く発酵生活を楽しめています。


⑤ 流行の健康情報に振り回されることをやめた

SNSを見ると、

「この麹がすごい!」

「この発酵食品が話題!」

そんな情報が毎日のように流れてきます。

もちろん、新しい知識を学ぶことは大切です。

でも、そのたびに新しいものを取り入れていたら、冷蔵庫も頭の中もいっぱいになります。

9年間続けてきて感じるのは、昔から日本人が食べ続けてきた発酵食品は、本当に理にかなっているということ。

味噌、甘酒、塩麹、醤油麹。

この基本があれば、毎日の食卓は十分豊かになります。


⑥ 発酵を難しく考えることをやめた

発酵を学び始めると、

「温度は?」

「酵素は?」

「菌の種類は?」

と知識が増えていきます。

もちろん、知識は大切です。

でも、それ以上に大切なのは、実際に作って食べること。

どれだけ知識があっても、使わなければ意味がありません。

料理は、教科書どおりに進まないこともあります。

だからこそ、楽しみながら続けることが一番だと思っています。


⑦ 頑張ることをやめた

9年間続けてきて、一番変わったこと。

それは、「頑張る」のをやめたことです。

今日は味噌汁だけでもいい。

疲れた日は冷凍しておいた甘酒に助けてもらえばいい。

まとめて仕込んだ塩麹があるから、今日は下味をつけるだけでいい。

そんな「頑張らなくても続けられる仕組み」を作ったことで、発酵は特別なものではなく、日常の一部になりました。


まとめ|発酵生活は「頑張ること」より「続けること」が大切

9年間発酵と向き合ってきて思うのは、健康は一日で作られるものではないということです。

毎日少しずつ、無理なく続けること。

それが、未来の自分や家族の健康につながっていきます。

だから私は、「もっと頑張ろう」とは思いません。

その代わり、「どうすればもっとラクに続けられるかな?」と考えるようになりました。

まとめて仕込むこと。

冷凍保存を活用すること。

基本の発酵調味料を使いこなすこと。

そして、完璧を目指さないこと。

発酵美習慣とは、特別なことを毎日頑張ることではありません。

暮らしに寄り添い、自分のペースで心地よく続けていくこと。

もし発酵生活が少し負担に感じているなら、何かを「始める」のではなく、「やめる」ことから見直してみてください。

きっと今よりもっと、発酵が身近で、楽しく、長く続くものになるはずです。

 

発酵食って何から始めればいい?9年続けてわかった一番簡単な始め方

発酵食を9年続けて感じたこと|無理をしないことが長続きのコツ

発酵食品のある暮らしをチェック|日々の食習慣を見直すヒント

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*