塩の選び方―発酵食の成否は「塩」で決まる!精製塩と天然塩の違い

「さしすせそ」の中で最もシンプルでありながら、最も奥深い調味料、それが「塩」です。

塩は単に味を「しょっぱく」するだけでなく、食材の旨味を引き出し、そして何より発酵をコントロールする重要な役割「縁の下の力持ち」を担っています。
特に、自家製塩麹や味噌、ぬか漬け、キムチ作りなどの植物性乳酸発酵漬物を作る際、選んだ塩の質が、その出来栄えと酵素の働きに直結します。

この記事では、あなたの発酵美習慣を成功に導くために、精製塩と天然塩の決定的な違い、そして塩麹作りや植物性乳酸発酵漬物作りに最適な塩の選び方を徹底解説します。

塩の力の核心!「ミネラル」が発酵を助ける

塩は、主成分である「塩化ナトリウム」の純度によって、大きく「精製塩」と「天然塩(自然塩)」に分けられます。この違いこそが、発酵美習慣において非常に重要です。

①「にがり」に含まれるミネラルの働き

天然塩には、海水を煮詰めたり天日干ししたりする過程で、塩化ナトリウム以外のマグネシウム、カルシウム、カリウムといったミネラル(にがり成分)が豊富に残っています。
このミネラルこそが、麹菌や酵母、乳酸菌といった微生物たちの活動をサポートする重要な役割を果たしますし、複雑なバランスによって、塩化ナトリウムだけの「尖った塩辛さ」ではなく、「まろやかで奥深い旨味」を持っています。
これは、料理全体の味の質を底上げしてくれます。塩を使うことで、麹菌がより元気に、活発に酵素を出しやすくなるのです。

② 精製塩は「高純度すぎる」

精製塩は、化学的な工程で塩化ナトリウムの純度を極限まで高めた(99%以上)塩です。
価格は安いですが、ミネラルはほとんど取り除かれています。
この高純度の塩は、微生物にとって純粋な「毒」として作用し、発酵を鈍らせる可能性があります。
発酵美習慣を成功させるには、微生物が活動しやすい環境、つまりミネラル豊富な塩を選ぶことが鉄則です。

③塩の選び方と発酵との関係「天然塩」を見極める3つのポイント

塩麹作りは、麹、水、塩の3つのシンプルな材料だからこそ、塩の質がそのまま完成度に直結します。
また、塩は料理の味を整えるだけでなく、発酵を安定させ、素材の旨味を引き出す力があり、発酵食品では特に、塩の種類と質によって「 麹菌や乳酸菌の育ち方」「 味のまろやかさ」「 熟成スピード」が変わります。

1.「工程」のシンプルさ
裏ラベルを見て、製法が「天日塩、平釜塩」など、自然の力や伝統的な製法で製造されているかを確認しましょう。「イオン膜」「立釜」 これらは精製過程で使われる工業的な製法であり、ミネラルが失われている可能性が高いです。

2.「原材料名」「原産地」に注目
精製塩の場合、原材料名が「食塩」のみ、または「塩化ナトリウム」に近い表記になっていることがあります。天然塩を選ぶ際は、「海水」のみ、または「海塩」とシンプルに記載されているものを選びましょう。また、原産地も国産にこだわらず、海がきれいな場所で摂れるものがおススメです。

3.にがりが持つ「しっとり感」
天然塩は、ミネラル(特にマグネシウム)が含まれているため、サラサラではなく、ややしっとりとしているのが特徴です。店頭で触れることはできませんが、パッケージ越しに質感を想像するのも一つのヒントです。

④塩の種類と製法のちがい

種類 製法 特徴 向いている用途
天然塩(海塩) 海水を天日や平釜で蒸発させる ミネラル豊富、甘みや旨味がある 塩麹・味噌・漬物など発酵全般
岩塩 地中で結晶化した塩を採掘 ナトリウムが高くシャープな塩味 肉料理・焼き物
再生塩 精製塩ににがりを後から加えたもの ミネラル少なめ・味が単調 一般的な調理全般(安価)
精製塩 塩化ナトリウム99%以上 雑味がなく強い塩味 工業用・加工食品向け(発酵には不向き)

塩麹・味噌・乳酸発酵漬物に使うなら・・・
「天日塩」や「平釜塩」などの天然海塩が断然おすすめです。
「にがり成分(マグネシウム・カリウム・カルシウム)」が麹菌や乳酸菌の活動を助け、まろやかでコクのある味に仕上がります。
また、舐めて塩辛いだけでなく甘みがあるものが理想で、中〜細粒がおすすめ(溶けやすくムラになりにくい)。

⑤塩が発酵に果たす3つの役割

塩麹・味噌・乳酸発酵漬物作りはもちろん、日々の調理に天然塩を使うことで、あなたの美習慣はさらに加速します。

  1.雑菌を抑えて麹菌を守る
 塩分濃度が適度にあることで、腐敗菌の繁殖を防ぎ、麹菌が安心して活動できます。

 2.旨味を引き出す
 塩が素材の水分を引き出し、生野菜の甘みや旨味を引き出し、シンプルながらも美味しい一品になります。肉や魚はたんぱく質や糖が分解されやすくなるため、旨味が増します。

 3.発酵のスピードをコントロール
 塩分が多いと発酵はゆっくり、少ないと速く進みます。ゆっくり発酵するほど、味がまろやかで深くなります。

 4.発酵の活性化
塩麹作りや味噌作りに天然塩を使うことで、麹菌が元気に活動し、旨味と酵素の活性が高い出来上がりになります。出来上がった発酵食も、尖りのないまろやかな味わいになります。

 5.減塩効果
天然塩は旨味が濃いため、少量の使用で満足感が得られ、自然と減塩に繋がります。

⑥美容と健康へのメリット

・ミネラル補給で代謝アップ
 精製塩ではなく天然塩を使うと、マグネシウムなどの微量ミネラルが代謝をサポート。
・むくみ対策にも◎
 天然塩は体にやさしく吸収され、体液バランスを整える働きがあります。
・腸内環境を守る
 塩麹やぬか漬けなど発酵食品と合わせて摂ることで、腸の善玉菌の活動をサポートします。

まとめ

発酵調味料の土台、縁の下の力持ちは塩!!
精製された安価な塩よりも、自然に近い塩を選ぶことが「発酵を生かす第一歩」です。

どの家庭にも必ずあると言っても過言ではない「塩」をもっと身近に感じ、塩選びから発酵美習慣の土台を整えていきましょう。

【参考文献】
塩について学ぶ
生命の源「塩」

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