本記事の目次
「発酵食品が身体に良いのはわかるけれど続かない」
これは料理教室でもよく聞く悩みです。
私は家庭で味噌作りを始めて9年になります。現在は塩麹や醤油麹も取り入れながら、発酵食品を日常的に活用しています。
実は私自身も、最初から発酵食品を続けられていたわけではありません。今では家庭で味噌を仕込み、塩麹や醤油麹を日常的に使っていますが、始めた頃は何度も挫折しかけました。
甘酒を買って飲み切れなかったこともあります。せっかく作った塩麹を冷蔵庫の奥で駄目にしてしまったこともあります。「身体に良いと聞いたのに続かない」そんな時期を経験してきました。
それでも気づけば9年以上続いています。
この記事では、私自身の失敗談や困った経験をもとに、発酵食品を無理なく続けるコツをご紹介します。
この記事でわかること
- 発酵食品が続かなかった実体験
- 9年間続いた理由
- 発酵食品を無理なく取り入れる方法
- 初心者でも続けやすい発酵食品
※この記事は筆者の実体験をもとに作成しています。医療的な効果を保証するものではありません。
📷 【画像挿入ポイント①】 味噌・塩麹・甘酒などが並んだキッチンのイメージ
発酵食品を続けようとして失敗した頃の話
発酵に興味を持った頃の私は、「健康のために頑張ろう」と考えていました。
毎日甘酒を飲む。毎食発酵食品を取り入れる。調味料は全部手作りする。そんな理想を掲げていたのです。
しかし現実は違いました。
ある時は塩麹を仕込んだこと自体を忘れてしまい、冷蔵庫の奥で長期間放置してしまったこともありました。気づいたときには使えない状態になっていて、かなりの量を処分することになりました。せっかく時間をかけて仕込んだのに、という後悔と、食材を無駄にしてしまったことへの罪悪感が重なり、しばらく手作りをやめてしまった時期があります。
また、甘酒を1リットルまとめ買いしたものの、家族にも不評で最後まで飲み切れず処分したこともあります。当時の私は「健康に良いのだから毎日飲まなければ」と義務感で飲もうとしていましたが、それがかえってストレスになっていたのだと思います。
当時は「自分には向いていないのかもしれない」と思っていました。でも今振り返ると違いました。続かなかった原因は発酵食品ではなく、頑張りすぎていたことだったのです。
発酵食品を特別扱いするのをやめた
転機になったのは味噌作りを始めて数年経った頃でした。私は発酵食品を健康法として考えるのをやめました。代わりに、「いつもの料理に使う調味料」として考えるようにしたのです。
すると不思議なほど続くようになりました。
例えば、味噌汁を作る。肉に塩麹を塗る。卵かけご飯に醤油麹をかける。それだけです。以前のように「毎日発酵食品を摂らなければ」と考えなくなりました。
考え方を変えただけで、気持ちの負担がかなり減りました。「続けなければ」というプレッシャーが消えたことで、逆に自然と使うようになっていった感じです。
9年間続いた理由① 完璧を目指さなかった
以前の私は、「毎日続けなければ意味がない」と思っていました。
ある時期、仕事が忙しくなって2週間ほどほとんど発酵食品を使えなかったことがあります。当時の私はそれをかなり気にして、「また続かなかった」と落ち込みました。でも実際には2週間のブランクがあっても、その後また普通に使い続けることができました。
続けるために必要だったのは、100点を目指さないことでした。
9年間続いた理由② 手間を減らした
私が困っていたのは、作る時間がないことでした。
最初は塩麹も醤油麹も少量ずつ作っていました。しかし何度も作るのが面倒になり、使わなくなった時期があります。
また、手作りにこだわりすぎて疲れてしまった時期もありました。塩麹も醤油麹も味噌も全部手作りしようとして、気づけば仕込むこと自体が負担になっていたのです。結果として発酵食品から少し離れてしまったこともありました。
そこで、まとめて仕込むという方法に変えました。すると驚くほど続くようになりました。一度に多めに作って小分けにしておくだけで、使いたい時にすぐ使えるようになったのです。
また、手作りにこだわらず市販品も積極的に使うようにしました。全部自分で作ることよりも、続けることの方が大切だと気づいたからです。
9年間続いた理由③ 家族が喜んでくれた
どれだけ身体に良いと言われても、家族が食べてくれなければ続きません。
実際に子どもたちが小さい頃、甘酒スムージーを作ったら「なんか変な味」と言われたことがあります。正直かなり落ち込みました。せっかく身体のことを考えて作ったのに、という気持ちと、家族に喜んでもらえなかった残念さが重なりました。
しかし塩麹唐揚げを作った時は、「また作って」と言われました。その経験から、健康効果よりも美味しさが大切だと気づきました。
子どもが「おいしい」と言ってくれた料理に発酵食品が使われていた。それだけで十分だったのです。この気づきが、料理への向き合い方を大きく変えてくれました。
9年間続いた理由④ 効果を求めすぎなかった
発酵食品を始めると、すぐ結果を期待してしまいます。私も最初はそうでした。
「発酵食品を取り入れれば何か変わるはず」と期待して始めたものの、数週間たっても特に劇的な変化は感じませんでした。そのことで「やっぱり意味がないのかもしれない」とやる気が下がった時期があります。
しかし今は違う見方をしています。発酵食品は薬ではなく食事です。毎日の食事が少しずつ変わっていくことで、長い時間をかけて食生活全体が整っていくものだと感じています。
私が今も続けている発酵食品3選
📷 【画像挿入ポイント②】 味噌汁・塩麹漬け・醤油麹の卵かけご飯が並んだ朝食のイメージ
味噌汁
一番続けやすい発酵食品です。家族全員で食べやすく、特別な準備も必要ありません。具材を変えるだけで飽きにくく、9年間で最も定着した習慣です。
塩麹
鶏肉や魚に塗るだけ。料理が苦手な頃の私でも使いやすい調味料でした。
醤油麹
卵かけご飯や納豆、冷奴など、かけるだけで使えるのが魅力です。
発酵食品を続ける最大のコツ
9年間続けてきて思うのは、発酵を頑張らないことです。
私自身、全部手作りしようとして失敗しました。毎日続けようとして疲れました。だから今は、味噌汁だけの日があってもいい、市販の塩麹を使う日があってもいい、そう考えています。
よくある質問
Q. 発酵食品は毎日食べた方が良いですか?
A. 私自身は毎日すべての発酵食品を食べているわけではありません。仕事が忙しかった時期は2週間ほどほとんど使えないこともありました。無理なく続けられる範囲が一番大切だと感じています。
Q. 手作りしないと意味がありませんか?
A. そんなことはありません。私も忙しい時は市販品を使っています。むしろ手作りにこだわりすぎて続かなくなった時期があったので、続けることの方がずっと大切だと思っています。
Q. 初心者なら何から始めれば良いですか?
A. 味噌汁か塩麹がおすすめです。普段の食事に取り入れやすく失敗が少ないからです。私も最初に続いたのはこの2つでした。
Q. 発酵食品を取り入れてすぐ変化を感じられますか?
A. 私は感じませんでした。数日で何かが変わることを期待してしまうと、変化がないことで続けるモチベーションが下がってしまいます。発酵食品は薬ではなく食事として、長く続けることを目的にする方が気楽に取り組めると思います。
まとめ|続く人は頑張りすぎない
9年間発酵食品を続けてわかったのは、続く人ほど頑張りすぎていないということです。
私自身、甘酒を飲み切れなかったこともありました。塩麹を冷蔵庫の奥で駄目にしてしまったこともありました。2週間ほとんど使えなかった時期もありました。それでも続いたのは、発酵食品を特別なものにしなかったからです。
まずは味噌汁一杯でも十分です。
私自身、最初は続かない時期が何度もありました。しかし続けることよりも「やめないこと」を意識したことで、結果として9年続いています。発酵食品は特別なものではなく、毎日の食事の一部として気楽に取り入れるのが一番だと感じています。
📷 【画像挿入ポイント③】 シンプルな朝食と味噌汁の食卓イメージ
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参考資料
- 農林水産省「にっぽん伝統食図鑑」
- 国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所
この記事を書いた人
発酵食品を生活に取り入れて9年。家庭で味噌作りを続けながら、塩麹・醤油麹・甘酒・納豆・ヨーグルトなども日常的に活用し、料理教室でも発酵食品の魅力を伝えています。甘酒を飲み切れず処分した失敗、塩麹を冷蔵庫の奥で駄目にした経験、手作りにこだわりすぎて疲れてしまった時期など、続けることの難しさを実感してきたからこそ、「頑張りすぎない続け方」を大切にしています。
特別な資格を持つ専門家ではありませんが、実際に手を動かし、失敗を重ねてきた経験をもとに情報をまとめています。
※本記事は2026年6月時点の情報をもとに作成しています。
