「酢」は、私たちにとって最も身近な酸味調味料ですが、塩と並ぶ人類最古の調味料で古来より「健康のための薬」としても重宝されてきました。
その独特の酸味は、食欲を増進させるだけでなく、疲労回復や血糖値の急上昇を抑えるなど、多くの美容・健康効果が科学的に証明されています。
特に、酢もまた「発酵」によって生まれる調味料であり、発酵美習慣において欠かせないアイテムです。
近年は健康志向ブームでサワードリンク用など飲みやすく調合された酢も多くあり、酢に対する健康効果も認知されていると思います。
スーパーには製法も原材料も異なる多様な酢が並んでおりどれを選んだらよいのか迷われる方も多いはずです。
この記事では、あなたの美容と腸活を加速させるために、「純粋な発酵の力」を持つ酢を見分ける方法を解説します。
酢は最高の健康調味料!その美容・腸活パワーとは
①酢が体に効く秘密!「アミノ酸と酢酸菌」の働き
酢の健康効果は、主に以下の2つの成分と、それらを生み出す「酢酸菌」の働きによるものです。
1.疲労回復の救世主「クエン酸サイクル」
酢に含まれる酢酸や、発酵の過程で生まれるクエン酸は、体内でエネルギーを生み出す「クエン酸サイクル」をスムーズに回す手助けをします。これにより、体内の疲労物質である乳酸の分解を促進し、疲労回復に即効性が期待できます。
2.腸活と美肌をサポートするアミノ
米酢や黒酢などの穀物酢は、原料である米や穀物のタンパク質が発酵によって分解され、アミノ酸が豊富に含まれています。アミノ酸は、肌や髪の材料となるだけでなく、腸内環境を整える働きにも間接的に関わります。酢酸は腸内の悪玉菌を抑え、善玉菌をサポート。食後の血糖上昇をゆるやかにし、脂肪の蓄積を防ぎます。
3. 酢酸菌の力
酢は、アルコールを酢酸菌が分解して「酢酸」に変えるという「二段階発酵」によって作られます。この菌の力を借りてじっくり作られた酢こそが、深みのある旨味と豊富な栄養を持っています。

②原材料をチェック!
原材料欄に「米」「玄米」「りんご」「ぶどう」など一種類の素材名だけが書かれているものを選びましょう。
「醸造酢」「果実酢」などの表記のあとに、「アルコール」「酸味料」などが入っているものは、人工的に酸味をつけた合成酢です。
「○○酢(例:米酢・りんご酢)」と書かれた純粋な醸造酢がおススメです。
さらに、米酢の場合、「米の使用割合」がラベルに記載されていることがあります。米の割合が高い(例:純米酢など)ほど、原料由来のアミノ酸や旨味が濃くなるので「純」と表記されているものがベストです。

③主な種類と特徴
| 種類 | 原料 | 味の特徴 | 向いている料理 |
|---|---|---|---|
| 米酢 | 米 | まろやかで優しい酸味 | 和食全般、酢の物、寿司飯 |
| 玄米酢 | 玄米 | コクと旨味があり濃厚 | ドレッシング、煮物、健康ドリンク |
| 黒酢 | 玄米・大麦など | 熟成による深いコク | 肉料理、疲労回復ドリンク |
| りんご酢 | りんご果汁 | フルーティーで飲みやすい | サラダ、マリネ、ドリンク |
| ぶどう酢/バルサミコ酢 | ぶどう果汁 | 甘酸っぱく香り高い | 洋風ソース、肉料理、デザート |
・純粋酢:米や果物など、特定の原料のみを使い、その発酵の力だけで作られた酢です。美習慣にはこちらが最適です。
・「醸造酢」:原材料の配合に規定がなく、アルコールや穀物以外のものを加えて作られたり、醸造期間が短縮されたりしている場合があります。

④保存と使い方のコツ
せっかく選んだよい酢の爽快な酸味と芳香を生かす為に非加熱で食べることで、酢の力を最大限に引き出しましょう。
・直射日光を避け、冷暗所に保存
・酢に含まれる成分は、食後の血糖値の急上昇を穏やかにする効果が期待できます。
食前に大さじ一杯を水で割って飲む、または食事の際に和え物やドレッシングとして摂るのがおすすめです。

【参考文献】
▶酢の力
▶食酢の減塩効果と血圧への作用について
▶食酢の多彩な効用



